2007年6月11日月曜日

失敗露出をグラデーションで補整

次の画像は典型的な「白とび」です。緑の部分に露出が合って空の部分は露出オーバー、光の三原色である赤・緑・青が全て100%(255)になると白になってしまします。
特に空の部分が少ない構図ですと顕著に出てしまいます。この事は空の面積を変えて撮影して見ると、理解できます。
この「白とび」の部分を他のグラフィックソフトでやろうとしても、なかなか上手に行きません。それがこのPixia2ではいとも簡単にやってのけます。
※画像をクリックすると横800pixのサイズで見ることが出来ます。


Picasa2の「効果/グラデーション」で色合いを青にし、グラデーションのシェード(色の濃淡)やフェザー処理(グラデーション境界のはっきり度)を適当に調整してやると色々な色合いの空にする事が可能になります。なおグラデーションがかかる範囲は画像の上に出ている+印をドラッグして調整します。
下の例では少しオーバー気味に調整しましたが、皆さんのモニターではどう映っているのでしょうか。


2006/07/20 Canon PowerShot A700 「ぜるぶの丘」から写した「ケンとメリーの木」

これも「白とび」を起こしています。



先ほどのものより少し薄めに調整しました。


2006/07/20 Canon PowerShot A700 「ファーム富田」のラベンダー

空の部分が多い構図なので「白とび」が免れています。ここでは雲の白い部分に僅かの「白とび」が見られる程度です。


もっと濃い青空にしたのが下の写真です。この様にグラデーションが終わる位置を変える事で、他の部分への影響を少なくする事ができます。


2004/07/14 Nikon D70 「ファーム富田」の花畑

春の十勝連峰です。空気が冷たかったので、靄が少なく何とか噴煙までも写す事ができましたが、見た目はもう少しクッキリしていました。


すこし濃い目の青にして山の白を浮き立たせて見ました。この方が見た印象に近い写真になっています。
2004/04/07 Fuji FinePix 1400Zoom  美瑛の丘から写した「十勝連峰」

何とも暗い写真ですが、当時出たばかりの一眼レフデジカメD70で写したものです。「白とび」を抑えるように露出が決定されるのか、他の画像もこんな風に写るのが多かったです。
この時は「何だ大したこと無いじゃないか」と思ったものですが、「白とび」を起こすより、この方が有難いと言う事です。これだとカラー補整が利きます。


これはPicasa2の各種自動補整や先のグラデーションで調整した画像ですが、建物の白壁もそれらしくなりましたで、全体に見た目に近くなりました。
2004/07/04 Nikon D70 「ファーム富田」の花畑

花畑一面にそれぞれの花が満開になることは稀で、一度しかお目にかかっていません。 デジカメは2000年に購入した130万画素のFinePix 1400Zomm、いくら高級なデジカメを持っていても、いい被写体にめぐり合えないと宝の持ち腐れとなるサンプルです。


これは作為的に雲を雨寸前のものにして見ました。空を見ると晴れているので、雨なんて予想だにしないで、行楽していると見る見る天候が変化し土砂降りに遭ったと言う事が実際にありましたので、そんなイメージで補整してみました。
なお花畑の影もグラデーションで出来ます。


2003/07/13 Fuji FinePix 1400Zoom  「ファーム富田」のポピーやラベンダー